原子力技術

NUCLEAR TECHNOLOGY

固体廃棄物の処理

BWRHEST
沸騰水型湿性廃棄物高効率固化技術

この技術は沸騰水型原子力発電設備に特化したものとして開発され、硫酸ナトリウム廃液、粉末状の廃棄樹脂、汚泥などの湿性廃棄物を一括または個別に固化することができる。硫酸ナトリウムを安定した硫酸バリウムに変換することで、エトリンガイトの生成を防ぎ、凝縮した際のひび割れを防止します。また、特殊な固化剤を開発し、変換の際の副産物であるNaOHから硬化性スラリーを使い、粉末状の廃プラスチックを固化します。減容化率はセメント固化の2.5~3倍。

国聖原子力発電所におけるBWRHEST技術

国聖原子力発電所におけるBWRHEST技術使用前後の廃棄物発生量の推移

出典:原子力エネルギー委員会放射性物質管理局

PWRHEST
加圧水型濃縮廃棄液高減容固化技術

このプロセスは主に廃液超濃縮と固化の二段階で構成され、超濃縮廃液を準備すると、55ガロンのドラム缶の固化作業が30分で完了します。硬化性スラリーは、硬化に1時間しかかからず、発熱反応も少なくなります。24時間養生後の強度は70%以上に上ります。成分調整されたホウ酸溶液は、ホウ酸塩が高重合度のホウ酸塩溶液を形成するよう過飽和溶液として調整。高効率凝固剤と直接混合し固化させるか、造粒剤を加え造粒を完成させ、高効率凝固剤で固化させることで、従来のセメントの1/6程度の量で凝固させることができます。

馬鞍山核電站的高效率固化系統

馬鞍山原子力発電所におけるPWRHEST使用前後の廃棄物発生量の推移

PWRの高効率凝固技術によって、世界最高水準の放射性廃棄物削減の性能を実現

出典:原子力エネルギー委員会放射性物質管理局

WOHEST
放射性廃棄物異音交換樹脂の湿式酸化と高効率な固化技術

放射性廃棄物イオン交換樹脂の湿式酸化と高効率な固化技術

このプロセスは、廃樹脂の減容化と安定化のための完成されたソリューションを提供し、過酸化水素を利用して廃樹脂の有機成分を湿式酸化してCO2とH2Oにすることで、有害物質の排出や二次廃棄物を発生させることなく、減容化を実現します。得られた湿式酸化残渣は無機硫酸塩で、これを高効率の凝固技術で固化させることにより、セメントを直接固化させた場合の1/6~1/10の体積となり、全工程が液相の状態で低温・常圧で行うため、安全に作業が行われます。

WOHESTとセメント硬化の固化容積の比較

可燃性低レベル放射性廃棄物焼却技術+
超高圧縮処理技術

可燃性低レベル放射性廃棄物焼却技術

当社は、国際的に優れた信頼性の高い適切な焼却炉技術を集結させ各種可燃性廃棄物焼却及び技術サービスを行っており、核廃棄物焼却システムの設置、運営において豊富な経験を持ち、世界の技術をリードしています。処理能力は、10kg/時間~3000kg/時間まで。

国聖原子力発電所に焼却炉を設置

solidwastetreatment-7-ja

超高圧圧縮処理技術

この技術は主に金属廃棄物、不燃廃棄物、焼却灰、残渣の圧縮に利用され、廃棄物圧縮処理削減比は3~5に達し、高い効果を発揮しています。

超高圧機外観図